ここは科学が発達した世界。
ここはエネルギーが尽きようとしている世界。
そんな中でも、人が手を取り合う事はなかった。
手を取り合うには、残された資源はあまりに少なかった。
進んだ技術を有する「クシノ連合」。
広大な土地と人口を有する「ヨリノ」。
両国は互いの技術を、そして資源を奪い合い、
共に死ぬより、自らが生き残る事を選んだ。
銃を取り、人を撃ち、負傷すれば「兵器」となってまた戦う。
ここは、静かに沈んでゆく世界。
少女は一人、北へ道行く。
世界も、戦争も、兵器も関係なく、
ただ、自分の「作者」を探して歩き続ける。
これは「兵器」になりたくない少女の物語。